いま自分と似た仕事をやっている大学院生(2年生)の彼。
とてもアメリカンなやつで、お昼ごはんがサブウェイのサンドイッチとか、スニッカーズアイスバーだったりします。そして好きな飲み物はドクターペッパー。あれ?前にこんなことをブログのどこかに書いた気が。。。
さて、自分が以前合成した化合物を彼が作ることになったので、彼に自分の実験ノートをわたしました。で、彼がせっせと化合物をつくりはじめました(10工程ぐらいある)。
私の主観なのですが、大学院生の皆さんはとても賢いです。
当たり前か。MITの大学院に入ったのだから。
でも、実験の腕前はまだまだ。
やっぱり経験が足りません。
ということで、彼の合成はどうなるのか興味を持っ見守っていたのですが。。。
彼、意外とよくできます。
ドラフトがものすごくきちゃなかったりするのはご愛敬。
たまには失敗もしますが、比較的ちゃんとモノをとってきます。
うちの研究室では、実験の基本なんか誰も教えてくれません。
理論に関してはたくさん授業や試験があったりするシステムがきちんとできているのに、
実験にはそういうものはないようです。
教授が教えるなんて時間的にも無理。
なので、彼はまだ経験の浅い割には以外とできるなーと思って、誰に実験を教えてもらったのか聞いてみた。
すると、彼が大学で所属していた研究室の教授におそわったのだそうな。
彼はアメリカのあるリベラルアーツカレッジの出身だそうです。リベラルアーツカレッジというのは、
ウィキにいろいろ書いてあるのですが、比較的研究よりも教育に力を入れているようで
(特に彼のいたところには大学院がなかった)、その教授が直接きちんと教えてくれたそうです。
そして彼が教わったその教授は、ちょっと前にノーベル賞を取ったGrubbs教授のところでPh.Dをとったあとにそこの先生になり、研究よりもむしろ少ない人数の学生相手に教えることをメインにしているそうです。
実験の技術はもちろん個人差が大きいのだとは思いますが(器用不器用の問題があるので)、やっぱりちゃんとした人が直接指導すると 基礎がちゃんと叩き込まれていいのかなあと思います。
そういったシステムできちんとした指導を受けてから大学院に入った人は、大学院でもさらに伸びて、MITの大学院生だぜ、というような優秀な学生になっていくのだと思います。
優秀な人を大量製造、というわけにはいかないようですが、
MITでたまーに見かけるスーパーマン的超優秀な大学院生というのは、こういったシステムで生み出されていくのかなあ、ということをふと感じました。
久しぶりですね。私も先週ボストンに着いて、時差ぼけも直ってないまま、英語も生活の中に放り出されました。
返信削除私は機械工学科です。日本で12年住んでた韓国人です。
アメリカに来る前にブログを呼んで、大変勉強になりました。いろいろ大変そうでしたよね。私もこれからです。
こんなブログが誰かの役に立っているとはうれしい限りです。
返信削除こちらでの生活、頑張ってください。私はあと半年です。