2010年6月30日水曜日

夏休み

大学院生は試験も終わり、今は夏休みです。
もちろん中学校とか小学校も休み。
同じ研究室のMITの大学院生は試験とかTA(ティーチングアシスタント)で結構忙しく、
なかなか研究に集中できないようなので、今の時期は自分の仕事を進めるチャンスみたいです。

さて、私の実験台は廊下から近い場所にあるため、
宅急便を持ってくるおじさんをよく見かけます。
大きな台車に試薬とかをのせて、ごろごろと配って回っています。

先日も、仕事をしながらそのおじさんがちらっと視界に入ったのですが、
なんかいつもと違うことに気がつきました。
???
台車に段ボールと一緒に子供が載ってる???

しかも2人。

その後も子供の乗った台車とそのおじさんを数回見かけました。
今までは見たことがなかったので、
おそらく親が共働きで、普通に学校がある間は子供は学校に行かせていたのが、
夏休みになって家で面倒を見る人がいなくなり、
仕方ないのでパパの仕事についてきた、ものと思われます。

ちなみに、マサチューセッツだかアメリカだかの法律で、
小さい子供を子供だけでほおっておくと罰せられるというのがあったと聞いています。

そういった都合もあって多めにみられているのかもしれませんが、
それにしてもこれは日本ではありえないなあ、と思ってしまいました。

かといって、それに反対するつもりもありません。
そのおじさんはいつもと同じように荷物を運んでいるし、
子供達もそれを邪魔するわけでもない。
何も問題ないのだからいいんじゃないかなーと思います。

もちろん、仕事の種類にもよるとは思いますが、
こういったことにもう少し寛大になったほうが、
子供手当なんかをばらまくよりもよっぽど
社会がうまく回っていくのではないかなあと
思った次第です。

さすが自由の国。
そしてこのいい加減さが意外と悪くないなあと思う今日この頃です。

2010年6月27日日曜日

pfizer posdoc

MITのメールアドレスを持っていますが、
そこにはいろいろな情報が送られてきます。
研究室内の情報とか、学校の行事とか、求人情報とか。

そのなかで興味深い募集がありました。
Pfizer posdocです。
MITのあるCambridgeにはファイザーやノバルティスといった大手製薬企業の研究所があり、
こういった募集がたまにあります。
会社なのにポスドク?と思ったのですが、要するにpermanentではない採用です。即戦力を求めるので、基本的にはPh.Dがないとダメ。給料については記載されていなかったのですが、普通の大学でのポスドクよりは高いらしいです。でも、募集要項の最後に「会社はいつでも解雇することができる」とはっきり書かれていて、とてもシビアです。

きっと会社で職を得たいと思っている人にとっては、そのまま雇用契約を延長とか格上げしてもらえればラッキーだし、だめだったとしても他の会社に応募するときに箔が付くのかもしれません。

すごい採用の仕方だなあ、と驚いてしまいました。
ドクター持ってても、ある日突然「来なくていいよ」と言われる可能性ありの仕事なんて。。。
とても厳しい世界です。。。

2010年6月25日金曜日

融点

結晶の融点を測定していてふと思ったのですが、
結晶多形がある場合は、融点が違いますよね。

ということは、ある新規化合物を作って論文で融点を報告してしまうと、
それとたまたま違う結晶多型の結晶が出たときに融点がちがうことになってしまいますよね。

なので、融点を報告することは、NMRとかがなかった昔は意味があったものの今の時代ではあまり意味がないのではないかと思ってしまうのですが。。。

あまり自信がないので、もしこの考えがまちがっていたらどなたか教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。

2010年6月20日日曜日

パーティーの服装

パーティー。
日本人にはあまりなじみがありません。
特に会社だと「飲み会」とか「打ち上げ」とか
まあ、飲んで騒いでがメインみたいな感じがします。

同じ研究室の大学院生が毎年夏に開いているというパーティー。
声をかけてもらったので出てみることにしました。

これまでもパーティーという名の付くものに何回か出てみて、
だいぶ状況がつかめてきました。
(あくまでも友人の間でのパーティーです。フォーマルではありません。)

服装については決まりはありませんが、
それなりにフォーマルなものが良さそうです。
日本人以外の方々の服装の共通点をみていると二つの点に気が付きました。

1.襟の付いている服を着る。
2.革靴をはく。

カジュアルなパーティーでもこれは守っておいた方がよさそう、
みたいな認識があるものと思われます。

日本だと特に夏だったら、きれいなTシャツでもOKかなとおもったりもしますが、
あまりそういう恰好をしている人を見かけません。

ちなみにパーティーで何をするかというと、ただ料理とお酒をを楽しみつつ、
いろいろしゃべって、好きな人は踊ったりして、みたいな感じで時間が過ぎてゆきます。
たいていの場合は近所の迷惑を顧みずに音楽がガンガンかかっています。

今回の料理はメキシコ料理とイタリア料理でした。
自国の料理を披露してくれるので、とても楽しいです。

日本のマンガ

きのうは、同じ研究室の大学院生がパーティーによんでくれたので行ってきました。
彼は毎年夏にパーティーをやっているそうで、
同じ研究室の仲のいい人たちと、
MIT化学科の彼の友人が15人くらい集まりました。

内訳は日本4人、中国2人、アメリカ2人、スペイン2人、イタリア2人、ドイツ2人、韓国1人、オーストラリア1人、カナダ1人。
プチワールドカップになってました。
で、みんなで飲んだり食べたりしながら大したことない話をするわけですが、
その中で、イタリア人の友人が「日本の漫画が大好きだ」という話になりました。

彼のお気に入りはキャプテン翼だそうです。
そこまでは分かりました。
私も小さい時に読んだことがあったので。

でも、彼は結構くわしいのです。
他にもこんなのが好きだと言って挙げたのが、
らんま1/2とか、鉄腕アトム、アルプスの少女ハイジ、
マジンガーZ、ベルサイユのばら。。。

このあたりになると、私は名前は知っていてもちゃんと読んだことがないので、
残念ながら話についていけません。

日本の漫画は海外でも人気だとは聞いていましたが、
ほんとでした。
イタリア人の彼だけでなく、スペイン、韓国、オーストラリア、カナダの彼も
日本のアニメを知っていました。

日本でみる海外のアニメって、あまりないですよね。
思いつくのはセサミストリートとか、ディズニーとか、シンプソンズとか。
でも、たいてい子供向けだったり、シンプソンズに至ってはどこがおもしろいのかすらわからない、
そんな記憶があります。

それに引き換え、やっぱり日本のアニメはすごいみたいです。

2010年6月19日土曜日

クリームチーズ

最近の朝ごはんの友はクリームチーズです。
日本では全く買わなかったのですが、
こっちでは比較的安いような気がして買っています。

日本でおなじみの銀色の箱に入ったフィラデルフィアのクリームチーズが、普段は$2、安い時は2個で$1だったりして、
それで買ってみたのですがそれ以来結構はまっています。
googleで調べてみたら、希望小売価格は480円。
実勢価格がどの程度かはわかりませんが、それに比べると安そうですね。
Traders Joeというスーパーのプライベートブランドみたいなのなら
いつでも1個$1.5で、最近はいつもこれです。

食べ方は、食パン+クリームチーズ+イチゴジャムとか、味付きベーグル+クリームチーズとか。
シンプルですが、なかなか飽きません。
ケチって薄く塗ったらダメです。アメリカ流でたっぷり塗りましょう。

2010年6月16日水曜日

ピザ

昨晩は研究室の友人とパブでセルティックスの応援していたのですが、
こういうふうに数人が集まって何か食べるとなると、
かなりの確率でピザが登場します。
家では普通のゴハンを食べているので、
たまに食べる分には結構おいしいです。

さて、そのピザですが、
こっちではなにしろ安いということを昨日知りました。
直径40cmくらいある大きなピザが、$10程度なのだそうです。
日本だったら3000円とかもっとしたような気がします。
それに気づいてからTVのCMを見ていたら、
日本でもおなじみのピザハットが、
「どのトッピング、生地を選んでも一枚$10!」といっているのに気付きました。

では、なぜピザが安いのか。
友達に聞いてみた。
そしたら、「ピザ屋さんがたくさんあって競争が激しいからでしょ」と普通の答えが。
でも、そう言われてみれば近所に思いつくだけでも4軒くらいありました。
もうひとつ理由があるとしたら、チーズとかが安い、ということもあるのかもしれません。

2010年6月15日火曜日

ボストンセルティックス

今日は、夜みんなでバーに行ってバスケットボールの試合をテレビで見ます。
今日の試合でボストンセルティックスが勝てば、アメリカ1が決まります。
なので、みんなで応援。

MITの中にバーがあります。
ただ、基本は飲み物だけしか出てこないようで、
食べ物がほしければピザとか、電話で注文します。
持ち込み、ですね。

行ったことがないのでよくわからないのですが、
HPによると500mLのバドワイザーが$1.5だそうです。

ううむ。やすい。

なので、食べ物を持ち込めば、外で飲むよりもものすごく安く飲めることになるのだと思います。

2010年6月14日月曜日

ワールドカップ

はじまりました。
ワールドカップ。

2002年4月に大学院を卒業して就職し、入社してすぐ6月に工場実習というものがあって、
愛媛にある工場に1カ月勤務していました。
その時期にちょうどワールドカップをやっていたのを思い出しました。

愛媛では夜間もある3交代勤務に入っていたので平日の昼間が休みということも多く、
時差の都合だったか、ちょうどサッカーの試合が昼間が多かったのにも関わらず、
会社の同期と一緒に寮のラウンジでテレビを見ていました。

当時はそれなりに楽しんではいましたが、
今はむしろボストンではNBAのセルティックスがもう一息で今年のアメリカ一になりそうなので、
そっちの方が気になっています。

ということで特に試合日程をチェックしていなかったのですが、
研究室のみんなはしっかりとチェックしているようで、
聞いてもいないのに「日本がカメルーンに勝ってるぞ!」とか教えてくれます。

そもそも昔から特に日本(のサッカー)を応援していたわけではなく、
サッカーをすることが好きなわけでもなかったのですが、
さすがに世界各国から学生やポスドク君が集まってきているところにいると、
やっぱり突然愛国心に目覚めて日本を応援したくなるものかなあ、となんとなく思っていました。

が、

実際はまったくそんなことはなく
個人的にはやっぱりスーパープレーが見れればそれで満足という気がしています。

2010年6月11日金曜日

缶コーヒー

日本にあってアメリカにないもの。
缶コーヒー(ブラック)です。

普段から飲まないのですが、突然気が付きました。
そもそも自動販売機があまりないのですが、
あっても甘いものしか売っていません。
炭酸飲料か、あまいお茶。
そしてコーヒーはありません。

いろいろ聞いてみると、砂糖もミルクも入った缶コーヒーは
いちおう売っているそうです。
でも、ブラックはないそうです。

みなさん朝の通勤のときにスターバックス、ダンキンドーナッツ、Au Bon Painといった
カフェでコーヒーを買い、紙コップで飲んでいます。
砂糖やクリームはお好みなので、好きな人はブラックも飲めます。

とはいえ、やっぱり自動販売機は便利ですよね。
缶コーヒーが好きな日本のサラリーマンのおじさんにとっては
つらいかもしれません。

ニュース

日本のことをすっかり忘れてしまうのもどうかと思い、
こちらに引越してから日経新聞アメリカ版をとっています。

内容がどう違うのかはよくわかりません。
が、おそらくほとんど変わらないのではないかと思います。
とくにアメリカのニュースが多いというわけでもなく、
紙の形が違う(日本の新聞より少しタテ長)ので、
記事を少し並べ替えたというだけのような気がします。

ほかに少し違うのは配達システム。
時差の関係もあると思いますが、少し遅れてやってきます。
そして配達は朝のこともあったり、夜のこともあったり、
雪が続いた日は配達はなしになったり、いい加減なかんじです。

それでも今の時代はインターネットでいつでも日本のニュースが見れます。
ケーブルTV会社にお金を払えばNHKも見れます。
便利な時代です。

そういうわけで日本のニュースとアメリカのニュースを同時に見比べることができるのですが、
当然ながら取り上げられる話題はかなり違っています。

たとえば、今アメリカでは海上油田の事故で石油が漏れ出している事故がよく報道されます。
すでに事故から50日もたっていながら、いまだに漏れを止めることができていないそうです。
wikiによると16000m3/dayなので、1時間に666m3、1分間に11m3ということになります。

仕事の関係で15m3の釜に有機溶媒を10m3移送することがあったのですが、
5cm位のぶっとい配管とポンプを使ってせっせと送液して2時間近くかかりました。
ということはその100倍くらいのスピードで油が漏れているということです。
すごい勢いです。地元の漁師や生態系に多大な影響を与えいて、
住民にはとても大きな問題です。

が、日本ではそれほど大きくは取り上げられていないように感じます。
もちろん、事故発生から2か月近くたっているからだとは思いますが、
なにが言いたいのかというと、立場が違うとニュースも違うということです。

当たり前です。が、普段はあまり気にしなかったことです。
日本にいて、ニュースがずっと同じ事件を報道し続けていると、
そのことがとても重大なことであると錯覚してしまいますが、
もちろん他の事件だって同時に起こっているわけです。
ただそれが日本にとって一時的にはそれほど重要でないと判断されただけのことであって。

もちろんアメリカと日本のニュースを見ていたらそれでいいかというとそうではなく、
他の地域ではまた他の事件が起こっているはずです。

私は新聞記者とかではないので、
それほどニュースに詳しい必要はありませんが、
たまには日本以外ではどんなことがニュースになっているのかを
見てみることも必要なのではないかなあと思っています。

ということで、やっぱり英語を速く読めるととても便利なのです。
とほほ。

ちなみに日本の首相が変わるというのは、アメリカ的にはそれなりに重要なのか、
ちゃんとテレビでも報道されていました。