2011年1月24日月曜日

最高気温?

いま午後1時半。
外気温は-14℃。
たしか午後2時が一般的に最も気温が高くなる時間だったと思います。
外の天気は快晴。陽がさんさんと照っています。
が、-14℃。

こ、これで精一杯ですか?

(いまのところ)この冬一番の寒さ

今の外の気温は-19℃(摂氏)。
ものすごい寒さです。。。

2011年1月23日日曜日

海外製薬会社の人のご意見(採用活動編)

こんなものを見つけました。
国際競争力ある人材育成を語る
という大学部長懇談会というものがあるらしく、
そこで、メルクののプロセスケミストが講演をされており、その議事録が見れます。
ちょっと古い記録ですが、それでも海外企業の採用についてはとても参考になります。

また、シリコンバレーで長年働いた経験のある富士通の方なんかの講演も、
とても興味深いです。専門は全然違うのですが、ハングリー精神の話とか非常に共感するところがあります。

ご参考まで。

2011年1月22日土曜日

日本の英語教育

どうも小学校から英語の授業が始まるらしいですね。
学校の先生は大変だと思います。

私は個人的には反対です。
なぜなら、早くに英語の勉強を始めればできるようになるわけではないような気がすることと、
それ以上に、英語ができればいいというものではないと日々実感しているからです。


英語ができるに越したことはありません。
こっちに来て英語ができなくて困ることなんて
自慢ではありませんが日常茶飯事でした。
何か聞かれて、たとえそれが何を聞かれているか分かって、
その答えが分かっていたとしてもとっさに答えられない、
ということは知らない、分からないのと同じと思われても仕方ありません。
論文を読むのも遅いし、やはり英語だと理解が浅くなることは否めません。
明らかに損です。

そもそも英語が満足にできない私なんかは、
基本アメリカの研究室で採用されるはずがないのです。

日本の会社でも日本語できない外国人を雇うのはまれですよね。
それとおんなじ。
日本の会社の場合は、英語のネイティブスピーカーを採用すれば、
彼とコミュニケーションをとるためにみんなが英語を使わざるを得なくなり、
その結果会社の英語レベルが上がるのではないかという期待もできます。
でも、逆に英語圏内での日本語は残念ながら全く需要がありません。
なので、彼らからしてみたら、言ったら小学生みたいな英語をしゃべる
日本人を採用する理由はあまりないのです。
日本語のネイティブスピーカーに(アメリカでは)市場価値はほとんどありません。
彼らにしてみたら、そんな日本人を雇うぐらいなら
英語ができる韓国人を雇った方がよっぽどマシなはずです。

では、英語が得意でもない私はなぜアメリカにいられるのか。
それは今は社費で留学しているからです。
研究室の教授からしてみれば給料を払わなくていいタダの労働力なので、
多少英語に難があっても
「まあ、うちで面倒見てやるか、タダより安いものはないし。」
みたいに思われて雇ってもらったのかもしれません。
(今は社費留学なので、給料は会社からもらい、でも仕事はMITでその教授の指示のもとで
その教授の研究をしている、という状態です。念のため。)
少なくとも有機化学の実験はできるので、その点は小学生ではないのです。

でも、これが社費ナシで、ということだったらこうは簡単にはいかないと思います。
(外資系ではなくて)海外の会社に就職しようとしても同じことだと思います。

なお、多くの日本人ポスドクは日本の奨学金をもらってMITでポスドクをしています。
教授から給料をもらってポスドクしている人は非常に稀です。

ともあれ、英語はできるに越したことはないのです。
間違いありません。
できないと、なにか勝負しようとしても同じ土俵にすら立たせてもらえないのです。


でも、だからといって、英語ができればいいんだとはどうしても思えないのです。

今、就職活動で困っているうちの研究室のあるポスドク君。
彼は母国語と、ドイツ語、英語と3ヶ国語が堪能です。
第二外国語でヒーヒー言っている私からすれば、超天才です。
奥さんとの電話は母国語、ドイツ語の分かるポスドクとはドイツ語、
でもその直後は英語で私としゃべってくれる。
彼の頭の中は一体どうなっているのでしょうか。

でも、残念ながら彼はなかなか就職が決まらないのです。
ある有名企業に面接を受けに行ったものの残念ながら不採用。
その後もいろいろ探しているようですがなかなか難航しているみたいです。

ちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが、その理由は私にとっては明らかです。
それは、彼は同僚とうまくやっていくのがあまり得意ではないということです。

彼が「この実験器具がほしいんだけどどこにあるんだ?」と私のところに
聞きにきているのにも関わらずものすごい偉そうな口ぶりだったり、
人から借りたものは返さなかったり、
共通のガラス器具を汚したまま洗わずに長い間放置したり、
「自分は教授のために働くのに、その見返りとして俺様にいい就職をくれるわけではないんだぁ」と嘆いたり、
(私のみたところ)それほど一生懸命働いているわけでもないのに、「自分のChemistryは難しい。おまえのは簡単でいいなあ。テーマかえてくれよ。」
みたいなことを言ってしまったり。。。

失礼。

彼がいつもいつもこんなわけではないのですが、
要するに、一緒に仕事したいなあとはとてもではないが思えないのです。
少なくともボクはイヤ。

そういうわけで、彼がインタビューを受けても
なかなか採用されないのは、私にとっては至極当然のように見えるのです。
前に書いたとおり、ポスドク君の就職活動では、2日とかかけてじっくり面接されます。
なので、その人柄は、どんなに隠そうとしても出てしまうと思います。

彼は3ヶ国語に堪能です。
学歴も十分。Ph.Dをもっていて、MITでポスドクまでしています。
が、それではやっぱりなかなか採用されないのです。

ということで、やっぱり英語(語学)ができるだけでは駄目で、
それと同じくらいか、それ以上にみんなとうまくやっていけるかどうかということの方が
長い目で見ると大事なんではないかと思わざるを得ないのです。

最近アメリカのある大企業からオファーをもらって就職が決まったポスドク。
彼と就職活動について話をしていたら、こんなことを言っていました。
「やっぱり性格とか人柄が大事。知識が足りない分はあとで勉強すればなんとかなる。
でも、性格とか、人柄はもう出来上がってしまっていてあとから変えるのは無理。
だから、会社はそういうところを見てるんじゃないかなあ。」

ううむ。やっぱり僕もそう思います。
ちなみに彼はとてもよくできたひとで、
協調性があり、言葉づかいも丁寧でめったにスラングなんかを使ったりしません。
よく働くし、そのうえアメリカの有名研究室でPh.DをとってそのあとMITでポスドクをしているのです。
やっぱりデキるひとはとことんデキるのです。
そして、そういう人は就職氷河期でもみんなのうらやむ大企業に採用されていくのです。

そうそう。
となりの研究室に日本語が堪能なアメリカ人がいるのですが、
彼が言っていました。
「日本人が英語が苦手である原因はローマ字のせいだ。」
一理あります。ローマ字って、大して役にたたないのに、
あれをなんで小学校でせっせとやったんでしょうねえ。
あの知識がない方が、もしかしたら変な日本人英語みたいにならないのかもしれません。
英語教育の時間を増やす、もいいけど、
とローマ字の教育をなくす、という引き算の発想もありかもしれません。
百歩譲ってローマ字の時間を英語の時間にするとか。

ともあれ、日本語が母国語か英語が母国語か分からないような
バイリンガル的な人を大量に製造するのであれば
早いうちから始めないとだめだとは思いますが、
そこまで徹底するのでなければ、やっぱりもうちょっと他にすることはないんかい、と
思わずにはいられない今日この頃なのです。

2011年1月16日日曜日

日本の漫画

ちょっと前に(だいぶ前?)
麻生さんが首相をやっていたころ、
「漫画は日本の文化だ」と言って、海外に対しても大々的に宣伝するべきだと
おっしゃっていたような記憶がありますが、やっぱり日本の漫画はすごい、ということを
思い知ることになりました。

前に帰国してしまったイタリア人の大学院生。
彼と話をしていたら、彼が日本の漫画が好きだという話になって、
彼のお気に入りはキャプテン翼らしいことが分かりました。
そして彼のガールフレンドはキャンディキャンディがお好き。
韓国からきている大学院生も当然のようによくご存じ。

私は最近の漫画には全く詳しくないので、むしろ彼らの方がよく知っています。
それでも日本人か!とつっこまれてしまいました。

へー。
有名だとは聞いていたけど、ホントに人気があるとは知らんかった。

2011年1月9日日曜日

身長は6フィート3インチ?

最近あたらしいポスドクがどどっとやってきて、
しかも新しい大学院生も研究室にやってきて、
とても活気が出てきました。

さて、今回やってきたカナダ人ポスドク。
彼はとても身長が高いのです。
それを見て、「お、バレーボールに向いているな」とみんなが思っているのです。
MIT化学科では毎年バレーボール大会があって、
それが結構盛り上がります。
なので、あたらしいメンバーの身長が高いかどうかということに
みんなの関心が集まっているのです。
ひどいのが、ポスドクインタビューにやってきたひとに
「バレーボールうまい?」と質問する人がいたりもします。
まるで、バレーボールが必修課目?みたいな感じ。

話がそれました。
その背の高いカナダ人ポスドク。
かれに聞いてみました。
ぼく: 「身長どれぐらい?」
彼 : 「6フィート3インチ」
ぼく: 「センチメーターで言ったら何センチ?」
彼 : 「???」

どうも、彼らは基本メートルを使っていないので、
換算の仕方も知らないらしい。
そのときはたまたま換算法を知っているアメリカ人ポスドクに教えてもらって計算できましたが、
(約190cm。た、たかい。)
それにしてもセンチメーターが使えないとは思わなかった。

よく考えてみたら、センチメーター表記って見かけません。
実験で使うゴムホースはフィート単位の量り売り。
地図での目的地までの距離はマイル表示。
google mapでは一応マイルとキロメーターが併記されていますが。。。
それから、自動車の時速はマイル/時間です。
面積はスクエアエーカー。

そういえば、前に、あるアメリカ人ポスドクが
「うちの母校はチョー広くて、敷地面積がXXXXスクエアエーカーもあるんだぜ」
と自慢されたが、残念ながらスクエアエーカーではサッパリイメージがわかず、
彼の自慢も残念ながら不発におわってしまいました。
勉強不足でごめんなさい。

でも、たしかに、1メーターが何フィートか知らなくても、
生活する上で困ることはなにもありません。

日本で使うのは飛行機のマイルくらいですかね。
あれも、なんでマイルなんですかね。
キロメーターでいいのに。

それにしても、1年もこっちで生活しているのに今まで気がつかないとは。
久々にビックリしました。

2011年1月6日木曜日

Four Loko

ちょっと前にアメリカで話題になっていた飲み物があります。
それがFour Loko

これです。


高アルコール(6または12%)で、かつカフェインが入っていて、
しかもレモネードみたいに飲みやすいのでうっかり一気に飲んでしまって、
倒れちゃう出てきて問題になっていたみたいです。
Wikiにもありました(英語)。
alcoholic energy drinksだそうです。

最近日本でも売っているらしい「Red Bull」というエナジードリンク。
これはアルコールナシですが、これをウォッカと混ぜてVodka Red Bullなる飲み物を作ったりすることがあるそうで、これがrum and cokeという飲み物以上のカフェインを含んでいるそうです。
(Wikiからの情報そのままですが)
23.5オンス入りということは666g。でかい缶なのに2ドルくらいで、安いらしい。
ちなみにこの手の飲み物は禁止しようという動きがすぐに出てきて、
たしかマサチューセッツでも禁止になりそうだったと思います(その後どうなったかは知らない)。

さて、これが禁止されたりする前に、ある大学院生の家で焼き肉パーティーをしたときに
誰かが大量にこれを買ってきてみんなで飲んでみようということになっていました。
写真はその時にとったものです。

基本お酒は飲めないのですが、
せっかくなので、ちょっとなめてみた。




まずい。

まずすぎる。

消毒用エタノールみたいな味と、人工的なレモンの味(洗剤風?)があいまって、
とてもではないが「うっかり一気飲み」してしまうような代物ではない、と思います。
でもみんな楽しそうに、「まあ、1回は飲んでみなきゃ」といってゴクゴク飲んでいました。
ちなみに彼らに翌朝の二日酔いはどうだったか聞いてみたら、
予想通り「最悪だった」そうです。

いや、すごい飲み物です。

メキシコ料理

いまさらですが、あけましておめでとうございます。
残すところ早10ヶ月になりましたが、
ことしもバンバン更新したいと思います。

さて、ボストンに来て以来、いろんな国の料理を食べる機会があります。
それはボストンは典型的なアメリカではなくて、とてもインターナショナルな街だから。
まえに電車に乗ってボストン郊外に出かけたときにも書きましたが、
特殊な街です。

そのため、いろんな国の料理を提供するレストランがあります。
アメリカンはもちろん、チャイナタウンに行けば中華料理が食べれるし、タイ料理(ただし、アメリカンタイ料理)もメジャーです。スーパーに行けばパックの寿司が売っているし、中東料理のお店も近所にあります。

ピザとかサンドイッチって、飽きます。
それに比べて、意外と飽きないのがメキシコ料理です。
少なくともボストンではたくさん店があり、人気があります。
先日旅行で行った西海岸でもレストランがたくさんありました。
有名なのはタコス。それからブリトーです。

チキンとかビーフの焼いたものやゆでたものに、トマト、ブラックビーンズ、ライス、コーン、チーズとかを合わせて、そこに辛いサルサソース、サワークリーム、アボカドベースのグアカモーレソースをかけ、混ぜます。そのまま食べたり、トルティーヤに包んで食べたりします。

この写真はデンバーの空港で食べたタコサラダなる食べ物。
基本脂っこくないところがいいです。


ちなみに先日メキシコ出身のアメリカ人大学院生が開いてくれたパーティーでも、メキシコ料理を作ってくれました。
最近のお気に入りです。

ちなみに、お店では辛いのがいいのか、マイルドなのがいいのかたいてい聞かれます。
なので、辛いのが得意でなくても大丈夫です。

メキシコ料理屋って、日本ではあまり見かけた覚えがないのですが。。。
帰ったら探してみます。