2010年11月23日火曜日

アメリカの研究室でのポスドクポジションの獲得方法(有機化学系)

インターネットでいろいろみていると、
アメリカでポスドクポジションを取りたいのだがどうしたらいいのだろうかという方が
いらっしゃるようです。
なので、その方法について私の観察結果を書いてみようと思います。

前にも書きましたが、有名研究室でのポスドクポジション獲得は容易ではありません。
ものすごい倍率です。

基本的にアメリカ大陸在住で応募してくる人は、インタビューを通過しなければなりません。
研究室にもよると思いますが、うちでは研究室のメンバーと教授の前で40分くらいプレゼンをして
質疑応答をします。プレゼンはたいてい午前中で、午後は研究室を見学し、
ひとりひとりと話をしてまわるのが一般的です。

さて、本題。
どうすればポスドクとして採用されるか。
それは、お金を持っていくことです。
日本で財団とかの奨学金とかを確保して、
「給料は奨学金で賄えるので要りません」といって、応募するのがいいと思います。
教授にしてみたら、ドクターを持っている労働力が無償で手に入るわけです。
こんないい話はありません。
試薬とか溶媒とかガラス器具とかは必要ですが、
それでも人件費タダは魅力なのだと思います。
ちなみに、ほかではどうかわかりませんが、MITではポスドクの給与の最低金額が決まっています。
なので、その金額以上であることも大事です。

あとは、タイミングも大事です。
たいていの研究室では1年先まで次のポスドクのやってくる予定がほとんど決まっています。
なので、たとえお金を持ってきても、空きがなければ入れません。
そのあたりは、さすがに運だと思います。
どうしてもこの研究室がいい、というのであれば、
早めに応募してポジションを確保されるのがよいと思います。

補足参照

というのが私の観察の結果です。
ただ、もしかしたら他の研究室では違うのかもしれません。
また、たとえば生物系になるとまた違うのかもしれません。
あくまでも、有機化学系のある研究室ということでご理解ください。

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