2010年11月7日日曜日

ポスドクの就職活動1

海外で有機化学系の研究をしている人は、大学のドクターコース(4卒の後に5年のプログラムがある。日本で言う修士2年+博士3年みたいな感じ)を終えたあと、普通は2年くらいポスドクとして研究を続け、その傍ら就職活動をして行き先を決めます。

とくにアメリカ以外でドクターを取ったひとで、学校の教授になりたいような人はアメリカでポスドクをして人脈とか、知識とかを身につけてまた母国に帰るわけです。
また、ドクターをとった大学から外に出て研究をするということで、
外の世界を知る、という意味でも他の大学、国でポスドクをするのが理想的のようです。

ポスドクの身分は心地いいものではありません。
給料も安いし(アメリカでも年間40000ドル程度)、先の保障もない。
一刻も就職先を決めて、大手をふって出ていきたいわけです。

ドクターまで行くのならやっぱりアカデミックポジションを狙っているのかというとそうでもありません。
基本は興味があるみたいですが、なかなかいいポジションは簡単には取れないようです。

あるポスドクが言っていましたが、
「有名大学でアカデミックポジションをとるのなら、有名大学でドクターを取っておかないとだめだ」そうです。
たとえば、MITで助手になりたいとおもったら、少なくとも同等以上の大学、たとえばハーバード、スタンフォード、
シカゴ、カリフォルニア工科大学、コロンビア、スクリプス研究所などを出ておかないと、なかなか難しいそうです。

どこまでほんとかは分かりませんが、
たしかに現在の有名大学の教授の経歴を見ていると、
立派な大学でドクターを取られていることが多いようです。

ともあれ、みんなせっせとアカデミックポジションに応募し、
面接のチャンスをもらえれば大学に出向いてプレゼントか面接とかをして

ちなみに、(当然かも知れませんが)このときにproposalといって、
今後ポジションを得ることができたらこんな研究をしてみたいということを
まとめた文書を作って、それを説明するわけです。
この辺りが、会社の就職とはちょっと違います。

今回はひとまずここまで。
次回は会社への就職活動についてです。

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