いまアメリカは税金のシーズン。
1月1日から12月31日までの間の税金の清算を
次の4月くらいまでにしなければいけません。
私のように海外からきている人は国と国の間ごとに異なるTax treatyなるものがあって、
私の場合は今年は税金を払う必要はありません。
ですが、私は税金を免除されていますよ、ということを申請する必要があり、
そのやり方の説明会に出席してきました。
MITの留学生オフィス担当の人が講義室みたいなところで前に立って説明をします。
今回の担当者は日本人でした。30から40歳くらいの女性です。
噂では旦那さんはハーバードで教授をしているとか。
それは関係ありませんが、なにしろ彼女は日本人なのです。
でも発音も美しく、言いよどむこともなく、とても流暢な英語です。
ちょっと話が飛びますが、ネイティブスピーカーがしゃべると、
会話の節々に"you know,"というのが入ってきて、慣れるまで聞きとりが大変です。
この"you know,"には基本的には意味がなく、
沈黙を埋めるための「スペース」みたいなものだそうです。
これについてはまた後日とりあげたいとおもいますが、
それに対して、ノンネイティブの人は基本"you know,"なんて出てきません。
そもそも沈黙を埋める、ということの意味が分からないと思います。(最近になってようやく分かってきた。)
その流暢な英語を話す日本人の女性は、"you know,"を駆使して説明をされており、
ボクからしたら「帰国子女かなんかかなあ」と思ってしまうのでした。
で、説明が終わって、一緒に聞きに行っていたオーストラリア人のポスドクに聞かれました。
「あれって、日本人でしょ。」
「うんうん。英語上手だねえ。発音もアクセントも美しかったし。」
「うんうん。とても上手だった。でも、ほんのすこーしだけ、ちょっとした文法の間違いとかあって、
やっぱり彼女はアメリカで育ったのではなくて、あとから勉強したんだなあってわかるよね」
・・・
そうなのか。彼女の英語はボク的にはほぼ完ぺきだったのに、
やっぱり違うのか。
みんな無理かもしれないけど、できればネイティブみたいにきれいに発音して、
流暢にしゃべれるようになりたいぜ、と思ってせっせと勉強しているわけです。
でも、どうやっても埋まらない溝があるのだなーと、いまさらながら思うのです。
よく考えてみたら、驚くべきことではありません。
たとえば、流暢な日本語を話す外国人の方(日本生まれ、育ちではなくて)が、
テレビとかで日本語を話しているのを聞くと、
明らかに日本語が母国語ではないなーということが分かります。
それと同じことだと思えば、オーストラリア人から見たら
彼女がネイティブではないと分かったというのも当然ですよね。
そう思うと、英語を勉強するときに、どこにゴールを設定するかをちゃんと考えてやらないと、
いけないなあと思うわけです。
発音が悪いと、紛らわしい単語がある場合は問題になることもあります。
が、まあ、それほど大きな問題ではないと思います。
(恥ずかしい思いはするかもしれませんが)
それよりも、自分の意見をスパッというとか、そういう能力をのばすことも考慮に入れたほうがいいと
思うのです。
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