ポスドクの友達に聞いた話です。
とても有名な先生から、働かないポスドクへの最後通告。
その友達が言うには、「これは有名で誰でも知っている」とのこと。
確かにインターネットで検索すれば簡単に出てきます。
ポスドクの友人の彼もこの手紙の画像ファイルを持っていて送ってくれました。
いやーおそろしやおそろしや。
2011年9月7日水曜日
2011年7月20日水曜日
ある大企業の集団面接
うちの研究室のドイツ人ポスドク2人がいってきたみたいです。
ドイツのある化学会社が、ニューヨークで集団面接みたいなのをやっていたそうです。
参加したいポスドクは、ポスター発表をすることが必須で、今までの研究サマリーを送って応募し、それにOKが出て初めて参加を許されます。参加したポスドクはアメリカ、ヨーロッパから合計24名。ちなみにみなさんアメリカ、ヨーロッパの超有名研究室からきている人が大半だそうです。
会社からは10人のchemistが出席。
会議室みたいなところで化学の話をし、
夕方は船に乗ってマンハッタン島の周りをクルージング。
いっしょにランチ、ディナーを食べ、費用は全部会社持ち。。。
そこまでするか、と言いたくなりますが、それでも一人一人をインタビューに呼んでやる費用を考えると、それほど変わらないのかもしれません。
しかも、そうやって集団でやると、誰が一番いい、とかいう比較がしやすいのかもしれません。
リーダーシップをとることに慣れている人、とか、
そういうのがよく見えるのではないかと思われます。
取り繕おうとしても、3日間もべったりだったら、ボロはきっと出てしまうことでしょう。
なるほど。
大会社でポジションをとるのは、並大抵のことではないのですなあ。
ドイツのある化学会社が、ニューヨークで集団面接みたいなのをやっていたそうです。
参加したいポスドクは、ポスター発表をすることが必須で、今までの研究サマリーを送って応募し、それにOKが出て初めて参加を許されます。参加したポスドクはアメリカ、ヨーロッパから合計24名。ちなみにみなさんアメリカ、ヨーロッパの超有名研究室からきている人が大半だそうです。
会社からは10人のchemistが出席。
会議室みたいなところで化学の話をし、
夕方は船に乗ってマンハッタン島の周りをクルージング。
いっしょにランチ、ディナーを食べ、費用は全部会社持ち。。。
そこまでするか、と言いたくなりますが、それでも一人一人をインタビューに呼んでやる費用を考えると、それほど変わらないのかもしれません。
しかも、そうやって集団でやると、誰が一番いい、とかいう比較がしやすいのかもしれません。
リーダーシップをとることに慣れている人、とか、
そういうのがよく見えるのではないかと思われます。
取り繕おうとしても、3日間もべったりだったら、ボロはきっと出てしまうことでしょう。
なるほど。
大会社でポジションをとるのは、並大抵のことではないのですなあ。
iPhoneでなんでもできちゃう
学校のNMRは、基本的にオンラインで予約して使うシステムになっています。(すべてではなく、一日に数時間ずつwalk on timeというのがあって、予約なしで使える時間もあります。)
最近、NMR室の壁に張り紙があることに気付いた。
「iPhoneでNMRを予約をしたいって?現在検討中です。」
確かにできたら便利だが、もう、そこまでしなくても。。。
最近、NMR室の壁に張り紙があることに気付いた。
「iPhoneでNMRを予約をしたいって?現在検討中です。」
確かにできたら便利だが、もう、そこまでしなくても。。。
2011年7月10日日曜日
論文を出す前に
日本にいるときに読んだ本、「論文捏造」(村松 秀、中公新書クラレ)。たまたまこっちに持ってきていて、ちょっと手にとって読んでみて思い出しました。
当時は会社で普通に仕事をしていたのでそれほど考えなかったのですが、自分が大学で研究する身になってみてから読み返すといろいろ思うところがありました。
本の内容については詳しく述べませんが、実際に論文が捏造された事件を追ったNHKのドキュメンタリー番組の文書版、みたいなものです。
誰かが発表した論文の結果がホントかウソかを判断するのは難しい。まだ有機化学の実験的なところであれば比較的簡単に再現実験ができたりしますが、そうでなければ時間もお金もかかるし、大変だと思います。
うちの教授はそのあたりとても慎重で、一つのプロジェクトを論文にする前に、必ず誰かに再現実験をやってもらうことを求められます。そのプロジェクトと関係ない仕事をやっている人を選んで、原料と、論文に載せる実験手順をわたして、あとは一切説明しないでやってもらう。つまり、その論文が世に出たときに世界のどこかで誰かがやろうとしたときに、有機化学の基本的な心得がある人であればちゃんとできるかどうかを確認するわけです。
もちろんこれだけで万全、というわけではありませんが、本来の結果とあまりにかけ離れた結果が出てしまったら、クリアされていない問題がまだ残っていると判断することができます。
再現実験だけではなく、論文に載せる反応例を作るための実験についてもうちの研究室のルールがあります。それは、すべての反応は必ず2回やって、そのデータを平均して出す。また、その2回は不斉触媒を(R)と(S)両方を使ってやることで、HPLCでのピークの重なりによる誤った光学純度が論文として出ないようにしています。もちろんこれも万全ではなく、また、売っている触媒ならまだしも、自分で作る触媒であればそれをえっちらおっちら作らなければならず、かなりの重労働が追加されることになります。それでも、そうすることでできる限りきちんとした結果を報告しようと努力されているわけです。
少し前ですが、こんな論文が出たということで読んでみました。有機合成をやっている人なら興味をもって読めると思います。なかなか難しい問題です。
当時は会社で普通に仕事をしていたのでそれほど考えなかったのですが、自分が大学で研究する身になってみてから読み返すといろいろ思うところがありました。
本の内容については詳しく述べませんが、実際に論文が捏造された事件を追ったNHKのドキュメンタリー番組の文書版、みたいなものです。
誰かが発表した論文の結果がホントかウソかを判断するのは難しい。まだ有機化学の実験的なところであれば比較的簡単に再現実験ができたりしますが、そうでなければ時間もお金もかかるし、大変だと思います。
うちの教授はそのあたりとても慎重で、一つのプロジェクトを論文にする前に、必ず誰かに再現実験をやってもらうことを求められます。そのプロジェクトと関係ない仕事をやっている人を選んで、原料と、論文に載せる実験手順をわたして、あとは一切説明しないでやってもらう。つまり、その論文が世に出たときに世界のどこかで誰かがやろうとしたときに、有機化学の基本的な心得がある人であればちゃんとできるかどうかを確認するわけです。
もちろんこれだけで万全、というわけではありませんが、本来の結果とあまりにかけ離れた結果が出てしまったら、クリアされていない問題がまだ残っていると判断することができます。
再現実験だけではなく、論文に載せる反応例を作るための実験についてもうちの研究室のルールがあります。それは、すべての反応は必ず2回やって、そのデータを平均して出す。また、その2回は不斉触媒を(R)と(S)両方を使ってやることで、HPLCでのピークの重なりによる誤った光学純度が論文として出ないようにしています。もちろんこれも万全ではなく、また、売っている触媒ならまだしも、自分で作る触媒であればそれをえっちらおっちら作らなければならず、かなりの重労働が追加されることになります。それでも、そうすることでできる限りきちんとした結果を報告しようと努力されているわけです。
少し前ですが、こんな論文が出たということで読んでみました。有機合成をやっている人なら興味をもって読めると思います。なかなか難しい問題です。
2011年7月3日日曜日
iPoneで遠隔操作
学校のNMRを管理する組織があって、4人の職員がいつも機器分析にいます。
でも基本職員なので、勤務時間は平日の8時~17時。それ以外の時間はいません。
ちなみにNMRは600MHz1台、500MHz3台、400MHz2台、300MHz1台で、
たまにものすごく混みますが、予約システムもとても便利で比較的ストレスなく利用できます。
さて、職員不在時にNMRでトラブルが起きたときのために自前のヘルプデスクみたいなのがあります。なにかトラブルが起こったときにヘルプデスクのメールアドレスにNMRに詳しいポスドクとか大学院生に一斉にメールが送信され、たまたま学校にいて手が空いている人とかがボランティアで問題を解決してくれます。
先日友人がNMRの測定後にソフトをログオフしようとしたらフリーズしてしまったそうです。NMRはWinでもMacでもなく、Unixっぽいので勝手に再起動したらダメと書いてあります。金曜日の夜だったので、もしそのままになると、月曜日の朝までNMRがそのまま使えないことになります。で、ヘルプデスクにメールを送っておくのがいいのではないかなあということになって、彼はメールを送ったそうです。
すると、NMRを管理する組織の職員さんがiPhoneを使って遠隔操作し、そのパソコンを再起動して無事に元通りつかえるようになったそうです。
へえええ。そんなことできちゃうんですか。
これ、コンピューター業界の人では当たり前なんですかね。
ビックリしました。
でも基本職員なので、勤務時間は平日の8時~17時。それ以外の時間はいません。
ちなみにNMRは600MHz1台、500MHz3台、400MHz2台、300MHz1台で、
たまにものすごく混みますが、予約システムもとても便利で比較的ストレスなく利用できます。
さて、職員不在時にNMRでトラブルが起きたときのために自前のヘルプデスクみたいなのがあります。なにかトラブルが起こったときにヘルプデスクのメールアドレスにNMRに詳しいポスドクとか大学院生に一斉にメールが送信され、たまたま学校にいて手が空いている人とかがボランティアで問題を解決してくれます。
先日友人がNMRの測定後にソフトをログオフしようとしたらフリーズしてしまったそうです。NMRはWinでもMacでもなく、Unixっぽいので勝手に再起動したらダメと書いてあります。金曜日の夜だったので、もしそのままになると、月曜日の朝までNMRがそのまま使えないことになります。で、ヘルプデスクにメールを送っておくのがいいのではないかなあということになって、彼はメールを送ったそうです。
すると、NMRを管理する組織の職員さんがiPhoneを使って遠隔操作し、そのパソコンを再起動して無事に元通りつかえるようになったそうです。
へえええ。そんなことできちゃうんですか。
これ、コンピューター業界の人では当たり前なんですかね。
ビックリしました。
2011年6月25日土曜日
理論と実験
ある大学院生(2年生。日本で言うところの修士2年生)が質問しにやってきました。
置換アニリン化合物をアセチル化したいんだけど、普通はどういう条件でやるのか、と。
私の考えでは、基本は無水酢酸-ピリジン。
でもピリジンはあんまり好きじゃないので、とびやすいトリエチルアミンに変えて、溶媒はハロゲン系溶媒でいいのではないかなあ。さらに触媒量のDMAP入れたらより早くなると思われる。
かなあ。
でも、彼はSciFinderで似た化合物での反応を調べたらしく、
それによると無水酢酸だけを混ぜると書いてあったらしい。
で、彼はその条件でやろうと思うのだか、どうだろうかというのが相談らしい。
まあ、前例があるのなら塩基がなくても反応が行くのかもしれない。
詳細は分かりませんがNeatで溶媒量の無水酢酸で加熱とかすれば。
硫酸を触媒にするのもあり。
たしかにアニリンの置換基によってはアミノ基の塩基性も変わるのでうまくいかないこともあるとは思います。でも、それと同じ化合物の反応例が無ければその条件は採用しないなあ、というのが個人的な意見です。
で、決してボクの知識がすごいだろう、と言うつもりはありません。
これくらいのことは有機合成を仕事にしている人なら誰でも知っています。
そして、決して彼はできの悪い学生君ではありません。
いや、むしろ私なんかよりもずっと優秀な学生です。
MITの授業にも出てみたことがあるのですが、とても難しいことをやっていて、
テストの過去問を見せれもらったけど、もとても難しい。
でも彼はそういった試験にパスしてきたわけです。
一般的な有機化学だけでなく、物理化学、有機金属化学、電子論、無機化学などなど。。。
そもそもMITの大学院にはいっているというだけですごい。
でも、不思議とモノを作るという知識がすっかり抜けてしまっているのです。
こういう化合物はこんな感じで作れる、という感覚がまだ確立されていないのだと思います。
もちろんこれから卒業までの間に訓練を積むのだと思います。
あくまでもどっちが大事というわけではなく、
ただ、ちょっとびっくりしました。
ちなみに 私が一般的と思った条件ではそのアミノ基に1個だけ入れたかったアセチル基が2個入ってしまってダメだったそうです。無水酢酸のみでどうなったかは聞いていません。
ありゃりゃ。やっぱり先人の結果はちゃんと参考にすべきでした。ごめんなさい。
置換アニリン化合物をアセチル化したいんだけど、普通はどういう条件でやるのか、と。
私の考えでは、基本は無水酢酸-ピリジン。
でもピリジンはあんまり好きじゃないので、とびやすいトリエチルアミンに変えて、溶媒はハロゲン系溶媒でいいのではないかなあ。さらに触媒量のDMAP入れたらより早くなると思われる。
かなあ。
でも、彼はSciFinderで似た化合物での反応を調べたらしく、
それによると無水酢酸だけを混ぜると書いてあったらしい。
で、彼はその条件でやろうと思うのだか、どうだろうかというのが相談らしい。
まあ、前例があるのなら塩基がなくても反応が行くのかもしれない。
詳細は分かりませんがNeatで溶媒量の無水酢酸で加熱とかすれば。
硫酸を触媒にするのもあり。
たしかにアニリンの置換基によってはアミノ基の塩基性も変わるのでうまくいかないこともあるとは思います。でも、それと同じ化合物の反応例が無ければその条件は採用しないなあ、というのが個人的な意見です。
で、決してボクの知識がすごいだろう、と言うつもりはありません。
これくらいのことは有機合成を仕事にしている人なら誰でも知っています。
そして、決して彼はできの悪い学生君ではありません。
いや、むしろ私なんかよりもずっと優秀な学生です。
MITの授業にも出てみたことがあるのですが、とても難しいことをやっていて、
テストの過去問を見せれもらったけど、もとても難しい。
でも彼はそういった試験にパスしてきたわけです。
一般的な有機化学だけでなく、物理化学、有機金属化学、電子論、無機化学などなど。。。
そもそもMITの大学院にはいっているというだけですごい。
でも、不思議とモノを作るという知識がすっかり抜けてしまっているのです。
こういう化合物はこんな感じで作れる、という感覚がまだ確立されていないのだと思います。
もちろんこれから卒業までの間に訓練を積むのだと思います。
あくまでもどっちが大事というわけではなく、
ただ、ちょっとびっくりしました。
ちなみに 私が一般的と思った条件ではそのアミノ基に1個だけ入れたかったアセチル基が2個入ってしまってダメだったそうです。無水酢酸のみでどうなったかは聞いていません。
ありゃりゃ。やっぱり先人の結果はちゃんと参考にすべきでした。ごめんなさい。
薬の値段
日本では病院で処方箋をもらっていた薬でも、
こっちでは薬局で普通に買えるものがあります。
例えば花粉症でお世話になっていたアレグラ。
最近アメリカでOTCになったらしく、普通に売っています。
この薬は花粉シーズンが始まるだいぶ前から飲み始めるので、
たくさん必要です。でも、何週かに1回は病院に行って処方箋を書いてもらわないと
薬が手に入りません。なので、これがOTCになったらとても便利だと思います。
ところで、こんなWebサイトがあることを知りました。
某製薬会社の薬の値段が書いてあります。
一番最後の薬に注目。
eribulin mesylateは1mgで$850。
いまとても有名な薬です。製薬業界、特にプロセスケミストの中では(たぶん)。
あれが1mgで$850というのは、安いと思いませんか。
超お買い得だと思います。
こっちでは薬局で普通に買えるものがあります。
例えば花粉症でお世話になっていたアレグラ。
最近アメリカでOTCになったらしく、普通に売っています。
この薬は花粉シーズンが始まるだいぶ前から飲み始めるので、
たくさん必要です。でも、何週かに1回は病院に行って処方箋を書いてもらわないと
薬が手に入りません。なので、これがOTCになったらとても便利だと思います。
ところで、こんなWebサイトがあることを知りました。
某製薬会社の薬の値段が書いてあります。
一番最後の薬に注目。
eribulin mesylateは1mgで$850。
いまとても有名な薬です。製薬業界、特にプロセスケミストの中では(たぶん)。
あれが1mgで$850というのは、安いと思いませんか。
超お買い得だと思います。
2011年5月8日日曜日
化学の本
大学の研究室で生活を初めてもう1年以上がたちました。
自分は大学を修士号をとって就職してしまったので、
普通の博士号を持っている人よりも3年分、アカデミックでの生活が短かったことになります。
その博士課程(正確には博士後期課程)の時間をどう過ごすかは人によりけりですが、
個人的にはその3年間がなかった分、論文とか、本とかを読む時間が
ひとより短かったのかなーと(今大学の生活に一時戻ってみて)感じています。
まあ、会社に入ってからも時間はあったので、そうしなかった自分が悪いのですが、
今はちょうどそれを取り戻すチャンスだと思うことにしました。
ということで、前から気になっていた本を購入してみた。
「Classics in total synthesis」
有機化学の世界では有名な本で(多分)、
今年のMITの大学院のある授業では教科書として使われています。
これまでの有機化学の全合成で特にその時代において素晴らしい偉業と言われた
エレガントな仕事を選んでまとめた本です。
たとえば、R. B. Woodward教授とか、伝説みたいな人がやったすごい仕事が
解説付きで紹介されています。
多分論文だけを読むよりも楽しいのだと思います。
何がすごいとか、そういったことが分かりやすく書いてあります。
ほかにもペニシリンの合成とか、プロスタグランジンの合成とか。
さて、これを読み始めて思ったのですが、これ自体がそのまま仕事の役に立つとは思いませんが、
やっぱり化学で飯を食っている以上は、こういった歴史的な偉業みたいなのは
知っておかねばいかんなあ、と感じています。
多分学生さん向けの本だと思われる。
なので、今頃読み始めるのもどうかと思いますが、
Better late than never.
ということで。
そうそう。内容もすごいのですが、書いた人もすごい。
著者は2人で、一人は超有名な先生。
で、驚きがもう一人がその先生の研究室の大学院生です。
どっちがどれだけ書いたのかは分かりませんが学業もやりながらそんなの書いちゃうなんて。
ちなみに彼は独立して研究室をもってから4年でtenureをとってしまったスーパーマン。
いやいや、すごいとしか言いようがありません。
私はアメリカのアマゾンで買いました。$80くらい。
日本のアマゾンでも売っていて8000円から9000円くらい。
決して安くはありませんが、それなりの価値はあると思います。
本と言えば、最近プロセス化学に関する本で、
私の上司も著者の一人に入っているのが発売されているのに気がついた。
早速注文。これは日本で買うよりも30%くらい安く買えました。
自分は大学を修士号をとって就職してしまったので、
普通の博士号を持っている人よりも3年分、アカデミックでの生活が短かったことになります。
その博士課程(正確には博士後期課程)の時間をどう過ごすかは人によりけりですが、
個人的にはその3年間がなかった分、論文とか、本とかを読む時間が
ひとより短かったのかなーと(今大学の生活に一時戻ってみて)感じています。
まあ、会社に入ってからも時間はあったので、そうしなかった自分が悪いのですが、
今はちょうどそれを取り戻すチャンスだと思うことにしました。
ということで、前から気になっていた本を購入してみた。
「Classics in total synthesis」
有機化学の世界では有名な本で(多分)、
今年のMITの大学院のある授業では教科書として使われています。
これまでの有機化学の全合成で特にその時代において素晴らしい偉業と言われた
エレガントな仕事を選んでまとめた本です。
たとえば、R. B. Woodward教授とか、伝説みたいな人がやったすごい仕事が
解説付きで紹介されています。
多分論文だけを読むよりも楽しいのだと思います。
何がすごいとか、そういったことが分かりやすく書いてあります。
ほかにもペニシリンの合成とか、プロスタグランジンの合成とか。
さて、これを読み始めて思ったのですが、これ自体がそのまま仕事の役に立つとは思いませんが、
やっぱり化学で飯を食っている以上は、こういった歴史的な偉業みたいなのは
知っておかねばいかんなあ、と感じています。
多分学生さん向けの本だと思われる。
なので、今頃読み始めるのもどうかと思いますが、
Better late than never.
ということで。
そうそう。内容もすごいのですが、書いた人もすごい。
著者は2人で、一人は超有名な先生。
で、驚きがもう一人がその先生の研究室の大学院生です。
どっちがどれだけ書いたのかは分かりませんが学業もやりながらそんなの書いちゃうなんて。
ちなみに彼は独立して研究室をもってから4年でtenureをとってしまったスーパーマン。
いやいや、すごいとしか言いようがありません。
私はアメリカのアマゾンで買いました。$80くらい。
日本のアマゾンでも売っていて8000円から9000円くらい。
決して安くはありませんが、それなりの価値はあると思います。
本と言えば、最近プロセス化学に関する本で、
私の上司も著者の一人に入っているのが発売されているのに気がついた。
早速注文。これは日本で買うよりも30%くらい安く買えました。
2011年4月24日日曜日
Sabbatical (サバティカル)
サバティカル。
初めて聞いた言葉です。
いまうちの研究室の教授がこれを使ってCaltechにいます。
いますと言っても、いつもいるわけではなく、3週間に数日MITに戻ってきて、
自分の研究室のそれまでのChemistryの進捗の報告会をやり、
そしてまたCaltechに帰っていきます。
これが4カ月ほど続きます。
サバティカルとは使途に制限がない職務を離れた長期休暇のことで(ウィキより)、
聞いた話によるとMITでは7年間に1回このサバティカルの機会がやってくるそうです。
MITの教授は普段研究ばっかりしているかというとそうでもないようで、普通に授業もしています。
前にしばらく授業に出てみましたが、普通に授業です。
課題もたくさん出しているし(採点は研究室の大学院生がやる)、
そういった義務が免除されるという意味では休暇なのでしょう。
ちなみにCaltechにいるのは(たぶん)2つ理由があって、
ひとつはいまCaltechのある教授と共同研究をしているので、それについて話を進めるため。
もうひとつは、むかしCaltechで2年間ポスドクをしていたことがあって、
土地勘があるから、だと思われます。
一般的な意味はウィキに書いてある通りなのだと思いますが、
うちの教授の場合は、「休暇」的な意味はなく、
たまっている書き物を集中してやるみたいな意味で使っているようです。
アメリカ人のポスドクがいうには、アメリカの大学では結構一般的だそうで、
時間の使い方も本当に自由。
本業と関係のないことをやってもOKだそうで、
本を執筆とか、そういうのもできたりします。
へぇー。しらなかった。
初めて聞いた言葉です。
いまうちの研究室の教授がこれを使ってCaltechにいます。
いますと言っても、いつもいるわけではなく、3週間に数日MITに戻ってきて、
自分の研究室のそれまでのChemistryの進捗の報告会をやり、
そしてまたCaltechに帰っていきます。
これが4カ月ほど続きます。
サバティカルとは使途に制限がない職務を離れた長期休暇のことで(ウィキより)、
聞いた話によるとMITでは7年間に1回このサバティカルの機会がやってくるそうです。
MITの教授は普段研究ばっかりしているかというとそうでもないようで、普通に授業もしています。
前にしばらく授業に出てみましたが、普通に授業です。
課題もたくさん出しているし(採点は研究室の大学院生がやる)、
そういった義務が免除されるという意味では休暇なのでしょう。
ちなみにCaltechにいるのは(たぶん)2つ理由があって、
ひとつはいまCaltechのある教授と共同研究をしているので、それについて話を進めるため。
もうひとつは、むかしCaltechで2年間ポスドクをしていたことがあって、
土地勘があるから、だと思われます。
一般的な意味はウィキに書いてある通りなのだと思いますが、
うちの教授の場合は、「休暇」的な意味はなく、
たまっている書き物を集中してやるみたいな意味で使っているようです。
アメリカ人のポスドクがいうには、アメリカの大学では結構一般的だそうで、
時間の使い方も本当に自由。
本業と関係のないことをやってもOKだそうで、
本を執筆とか、そういうのもできたりします。
へぇー。しらなかった。
リベラルアーツカレッジ
いま自分と似た仕事をやっている大学院生(2年生)の彼。
とてもアメリカンなやつで、お昼ごはんがサブウェイのサンドイッチとか、スニッカーズアイスバーだったりします。そして好きな飲み物はドクターペッパー。あれ?前にこんなことをブログのどこかに書いた気が。。。
さて、自分が以前合成した化合物を彼が作ることになったので、彼に自分の実験ノートをわたしました。で、彼がせっせと化合物をつくりはじめました(10工程ぐらいある)。
私の主観なのですが、大学院生の皆さんはとても賢いです。
当たり前か。MITの大学院に入ったのだから。
でも、実験の腕前はまだまだ。
やっぱり経験が足りません。
ということで、彼の合成はどうなるのか興味を持っ見守っていたのですが。。。
彼、意外とよくできます。
ドラフトがものすごくきちゃなかったりするのはご愛敬。
たまには失敗もしますが、比較的ちゃんとモノをとってきます。
うちの研究室では、実験の基本なんか誰も教えてくれません。
理論に関してはたくさん授業や試験があったりするシステムがきちんとできているのに、
実験にはそういうものはないようです。
教授が教えるなんて時間的にも無理。
なので、彼はまだ経験の浅い割には以外とできるなーと思って、誰に実験を教えてもらったのか聞いてみた。
すると、彼が大学で所属していた研究室の教授におそわったのだそうな。
彼はアメリカのあるリベラルアーツカレッジの出身だそうです。リベラルアーツカレッジというのは、
ウィキにいろいろ書いてあるのですが、比較的研究よりも教育に力を入れているようで
(特に彼のいたところには大学院がなかった)、その教授が直接きちんと教えてくれたそうです。
そして彼が教わったその教授は、ちょっと前にノーベル賞を取ったGrubbs教授のところでPh.Dをとったあとにそこの先生になり、研究よりもむしろ少ない人数の学生相手に教えることをメインにしているそうです。
実験の技術はもちろん個人差が大きいのだとは思いますが(器用不器用の問題があるので)、やっぱりちゃんとした人が直接指導すると 基礎がちゃんと叩き込まれていいのかなあと思います。
そういったシステムできちんとした指導を受けてから大学院に入った人は、大学院でもさらに伸びて、MITの大学院生だぜ、というような優秀な学生になっていくのだと思います。
優秀な人を大量製造、というわけにはいかないようですが、
MITでたまーに見かけるスーパーマン的超優秀な大学院生というのは、こういったシステムで生み出されていくのかなあ、ということをふと感じました。
とてもアメリカンなやつで、お昼ごはんがサブウェイのサンドイッチとか、スニッカーズアイスバーだったりします。そして好きな飲み物はドクターペッパー。あれ?前にこんなことをブログのどこかに書いた気が。。。
さて、自分が以前合成した化合物を彼が作ることになったので、彼に自分の実験ノートをわたしました。で、彼がせっせと化合物をつくりはじめました(10工程ぐらいある)。
私の主観なのですが、大学院生の皆さんはとても賢いです。
当たり前か。MITの大学院に入ったのだから。
でも、実験の腕前はまだまだ。
やっぱり経験が足りません。
ということで、彼の合成はどうなるのか興味を持っ見守っていたのですが。。。
彼、意外とよくできます。
ドラフトがものすごくきちゃなかったりするのはご愛敬。
たまには失敗もしますが、比較的ちゃんとモノをとってきます。
うちの研究室では、実験の基本なんか誰も教えてくれません。
理論に関してはたくさん授業や試験があったりするシステムがきちんとできているのに、
実験にはそういうものはないようです。
教授が教えるなんて時間的にも無理。
なので、彼はまだ経験の浅い割には以外とできるなーと思って、誰に実験を教えてもらったのか聞いてみた。
すると、彼が大学で所属していた研究室の教授におそわったのだそうな。
彼はアメリカのあるリベラルアーツカレッジの出身だそうです。リベラルアーツカレッジというのは、
ウィキにいろいろ書いてあるのですが、比較的研究よりも教育に力を入れているようで
(特に彼のいたところには大学院がなかった)、その教授が直接きちんと教えてくれたそうです。
そして彼が教わったその教授は、ちょっと前にノーベル賞を取ったGrubbs教授のところでPh.Dをとったあとにそこの先生になり、研究よりもむしろ少ない人数の学生相手に教えることをメインにしているそうです。
実験の技術はもちろん個人差が大きいのだとは思いますが(器用不器用の問題があるので)、やっぱりちゃんとした人が直接指導すると 基礎がちゃんと叩き込まれていいのかなあと思います。
そういったシステムできちんとした指導を受けてから大学院に入った人は、大学院でもさらに伸びて、MITの大学院生だぜ、というような優秀な学生になっていくのだと思います。
優秀な人を大量製造、というわけにはいかないようですが、
MITでたまーに見かけるスーパーマン的超優秀な大学院生というのは、こういったシステムで生み出されていくのかなあ、ということをふと感じました。
2011年4月17日日曜日
久々のポスドクインタビュー
久々にポスドク候補がインタビューを受けにやってきました。
今回はアメリカの有名な研究室の大学院生で、いっぱい論文を出していたりする期待の候補者。
(履歴書とか業績リストがすでに教授から送られてきていてみんな読める)
かとおもったら、みんなの反応はすでに微妙。
履歴書を見ていたら、ものすごい主張が激しいことに気がつきました。
ぼくはこんなこともできて、あんなこともできて、
「たくさんの仕事を時間管理して同時並行でうまく進めることができる」とか。
これはいくらなんでも。。。と思ってみんなにきいてみたら、やっぱりあまり一般的ではないとのこと。
履歴書(CV)には、基本的に事実のみを記載し(教育の履歴とか)、
人の主観で判断されてしまうようなことは応募書類(application letter)に書くのが普通だそうです。
しかも、いくらそこで「僕はすごい」と主張しても、担当教授の推薦状の内容が微妙だったりすると
意味がないのだそうです。
教授などの推薦状は基本かなり正直に書いてあり、その内容は本人は見れないのが普通らしい。
本当のことを書かないで過大評価した推薦状を信じて採用したあとで、その推薦状の内容がウソだったことが分かると、その教授の信用がなくなるので、みんな正直に書くのだそうです。
ということで、なんとなく「海外ではみんな主張が激しい」というイメージがありますが、
いつでもどこでも必死に主張するのではなく、主張する場所を適切にしないと
ちょっと残念なことになってしまうようだ、ということが分かりました。
2011年3月27日日曜日
フラーレンの抗酸化作用???
インターネットで変なものを発見。
フラーレンの抗酸化作用を利用した化粧品?のようです。
美容に良い希少なオイルにフラーレンを7%配合して、
それをお肌に塗るらしい。
フラーレン。
あれって、そんなによく溶けたっけ?
実物を触ったことがあまりないのでよくわからないのですが、
水よりは油に溶けるかもしれないけど、
7%も溶けます???
溶けてなかったら、なんかゴリゴリとお肌に残りそうな気がします。
今の研究室にいるある大学院生が、前の学校でフラーレンを扱っていたらしく、
溶解性で苦労していたらしい。
一番ひどかったのが、シリカゲルカラムの溶出液に二硫化炭素を使ってやったとのこと。
これはひどい。絶対やりたくない実験です。
もしかしたら、表面をカルボン酸とかにして溶解性を高めた「フラーレン」なのかもしれません。
フラーレンの誘導体かどうかは何も書いていなかったので分かりませんが、、、
それにしても、こんなのでも商売にしてしまうなんて、すごい想像力だなあと思います。
フラーレンの抗酸化作用を利用した化粧品?のようです。
美容に良い希少なオイルにフラーレンを7%配合して、
それをお肌に塗るらしい。
フラーレン。
あれって、そんなによく溶けたっけ?
実物を触ったことがあまりないのでよくわからないのですが、
水よりは油に溶けるかもしれないけど、
7%も溶けます???
溶けてなかったら、なんかゴリゴリとお肌に残りそうな気がします。
今の研究室にいるある大学院生が、前の学校でフラーレンを扱っていたらしく、
溶解性で苦労していたらしい。
一番ひどかったのが、シリカゲルカラムの溶出液に二硫化炭素を使ってやったとのこと。
これはひどい。絶対やりたくない実験です。
もしかしたら、表面をカルボン酸とかにして溶解性を高めた「フラーレン」なのかもしれません。
フラーレンの誘導体かどうかは何も書いていなかったので分かりませんが、、、
それにしても、こんなのでも商売にしてしまうなんて、すごい想像力だなあと思います。
2011年2月24日木曜日
論文引用ランキング
こんなものが発表されています。
これは化学分野でのこの10年間の結果で、
「論文一方あたりの引用回数」で評価するランキングです。
前提として、ある論文が他の論文にたくさん引用されたということは、
その引用された論文は価値が高いもの、という考え方があります。
必ずしもそれが正しいかというとそんなことはないのですが、
よく使われる指標で、このランキングではその方法を採用してランク付けをしているわけです。
また、このランキングでは論文50報以上を出した人が対象なので、
まだ若い研究者は出てきません。
というわけでこのランキングが研究者の価値を決めるわけではありませんが、
このランキングで上位に入っているということは
間違いなくすごいことなのです。
ちなみにノーベル賞を取った野依先生が22位に入っています。
うちの先生も40位くらいにのっています。
普段みてるとふつーの人(地下鉄に乗って普通に出勤してたり。。。)にしか見えないのに、
こうやってみるとやっぱしすごいなーと改めて思いました。
これは化学分野でのこの10年間の結果で、
「論文一方あたりの引用回数」で評価するランキングです。
前提として、ある論文が他の論文にたくさん引用されたということは、
その引用された論文は価値が高いもの、という考え方があります。
必ずしもそれが正しいかというとそんなことはないのですが、
よく使われる指標で、このランキングではその方法を採用してランク付けをしているわけです。
また、このランキングでは論文50報以上を出した人が対象なので、
まだ若い研究者は出てきません。
というわけでこのランキングが研究者の価値を決めるわけではありませんが、
このランキングで上位に入っているということは
間違いなくすごいことなのです。
ちなみにノーベル賞を取った野依先生が22位に入っています。
うちの先生も40位くらいにのっています。
普段みてるとふつーの人(地下鉄に乗って普通に出勤してたり。。。)にしか見えないのに、
こうやってみるとやっぱしすごいなーと改めて思いました。
2011年2月20日日曜日
日本人ポスドクがよく働く理由
日本人ポスドクはよく働く、というのが欧米人の一般的な認識のようです。
もちろん全員ではありませんが、いままわりを見まわしてもその傾向はあると思います。
あと、中国人と韓国人も。アジア人全般、そんな感じのようです。
個人的にはそれは民族性というよりも、それ以外の事情もあるのではないかと思います。
ここでも原因になりうるのが英語が不自由であるということ。
うちの研究室では大体2週に1回、教授への報告会があります。
そこで、その期間中の実験結果を報告し、いまうまくいってないこととか、
次にどうするとかを話をして軌道修正しつつ、研究を続けるわけです。
基本は新しい反応を求めて研究をしているので、
予想しないこととか、なんでそうなったのかわからないことが起きるわけです。
また、実験のテクニック的なところが原因でつじつまの合わない結果が
出てしまったりすることもあります。
そうなると、また英語ができないと困るわけです。
ちゃんとうまくいった結果なら報告は簡単です。
でも、「つじつまが合わないことになった」とかなると大変です。
そんな時どうしたらいいのか。
それは、さらに実験をして結果を出し、
よくわからなかったことを分かるようにするのです。
こういうわけで特に英語の苦手な日本人は、それをカバーするためにも、
一生懸命働くのではないかなあとふと思ったわけです。
もちろん全員ではありませんが、いままわりを見まわしてもその傾向はあると思います。
あと、中国人と韓国人も。アジア人全般、そんな感じのようです。
個人的にはそれは民族性というよりも、それ以外の事情もあるのではないかと思います。
ここでも原因になりうるのが英語が不自由であるということ。
うちの研究室では大体2週に1回、教授への報告会があります。
そこで、その期間中の実験結果を報告し、いまうまくいってないこととか、
次にどうするとかを話をして軌道修正しつつ、研究を続けるわけです。
基本は新しい反応を求めて研究をしているので、
予想しないこととか、なんでそうなったのかわからないことが起きるわけです。
また、実験のテクニック的なところが原因でつじつまの合わない結果が
出てしまったりすることもあります。
そうなると、また英語ができないと困るわけです。
ちゃんとうまくいった結果なら報告は簡単です。
でも、「つじつまが合わないことになった」とかなると大変です。
そんな時どうしたらいいのか。
それは、さらに実験をして結果を出し、
よくわからなかったことを分かるようにするのです。
こういうわけで特に英語の苦手な日本人は、それをカバーするためにも、
一生懸命働くのではないかなあとふと思ったわけです。
2010年12月12日日曜日
海外の就職活動
ポスドクの人たちが就職先を探しているという話は前に書いたとおりです。
今回は、彼らの面接の様子について、彼らから聞いた話を書きたいと思います。
基本的にインターネットを使ってエントリーするみたいです。
そして、応募の書類と履歴書に教授の推薦状を添えて送り、書類選考に入ります。
無事書類選考を通れば、interviewに招待されます。
「面接」は”interview"です。
ちょっと日本語のインタビューとは感覚が違います。
ちなみに交通費は会社持ち。
ヨーロッパのポスドクがヨーロッパの会社で面接を受けに帰る時も、
飛行機代全部出ます。
よっ。太っ腹。
さて、インタビューでは、これまでの研究の成果をまとめたプレゼンを1時間ほどやって、
質疑応答などをします。でも、もちろんそれだけでは終わりません。
面接官として会社のいろんな部署の人がやってきては短いセッションを繰り返し、
実際に配属を希望している部署のメンバーの働いている所まで行って
将来の同僚となる可能性のある人たちと話をしたり、
いっしょにランチをしたりしてべったり2~3日かけて候補者をみて、
会社側は採用するかどうかを決めるようです。
あるポスドク君は、このランチが苦痛だと言っていました。
たしかに、見ず知らずの人と、いわゆる雑談をしなければいけない。
しかもその時の様子が採用に影響するかもしれないと思ってしまうと、
結構おちつかないなーと思います。
が、これだけ長いプロセスを経るのも、よく考えてみたら当然です。
これはヨーロッパの場合ですが、あるポスドクがいうには、
もし採用されたら、基本的に3人のテクニシャンを下につけられて、
研究を進めることになるそうです。感覚的にはいきなりプチ管理職みたいな感じでしょうか。
そうなると給料も相当もらえるだろうし、
会社側も採用にものすごいエネルギーを注ぐのもうなずけます。
私の知る限り、日本の会社の特に新卒採用の場合は、
たいてい研究者の前での研究成果の発表と、人事の人との面接と、
程度だったと思います
(私が就職活動をしたときはそうだった)。
ポスドクの就職活動は、即戦力を採用するという意味で、どちらかというと
日本で言う中途採用に近いと感じます。
なので、日本の新卒採用とは違うのだと思います。
同僚となる可能性のある人とあって、その人となりをみておくというのはいいと思います。
たとえ短時間であっても、そのときの印象って、結構大事だと思います。
仕事ができるかどうかも大事ですが、 同僚としてアリか、ナシか、も大事だと思います。
というわけで、ポスドク氏たちは、じっくりと長いinterviewを経て、
運が良ければポジションをゲットできるのです。
本業の研究の傍ら、相当のエネルギーを注ぎ込んでポジションをゲット。
ポスドクというのは本当に大変な仕事だと思います。
今回は、彼らの面接の様子について、彼らから聞いた話を書きたいと思います。
基本的にインターネットを使ってエントリーするみたいです。
そして、応募の書類と履歴書に教授の推薦状を添えて送り、書類選考に入ります。
無事書類選考を通れば、interviewに招待されます。
「面接」は”interview"です。
ちょっと日本語のインタビューとは感覚が違います。
ちなみに交通費は会社持ち。
ヨーロッパのポスドクがヨーロッパの会社で面接を受けに帰る時も、
飛行機代全部出ます。
よっ。太っ腹。
さて、インタビューでは、これまでの研究の成果をまとめたプレゼンを1時間ほどやって、
質疑応答などをします。でも、もちろんそれだけでは終わりません。
面接官として会社のいろんな部署の人がやってきては短いセッションを繰り返し、
実際に配属を希望している部署のメンバーの働いている所まで行って
将来の同僚となる可能性のある人たちと話をしたり、
いっしょにランチをしたりしてべったり2~3日かけて候補者をみて、
会社側は採用するかどうかを決めるようです。
あるポスドク君は、このランチが苦痛だと言っていました。
たしかに、見ず知らずの人と、いわゆる雑談をしなければいけない。
しかもその時の様子が採用に影響するかもしれないと思ってしまうと、
結構おちつかないなーと思います。
が、これだけ長いプロセスを経るのも、よく考えてみたら当然です。
これはヨーロッパの場合ですが、あるポスドクがいうには、
もし採用されたら、基本的に3人のテクニシャンを下につけられて、
研究を進めることになるそうです。感覚的にはいきなりプチ管理職みたいな感じでしょうか。
そうなると給料も相当もらえるだろうし、
会社側も採用にものすごいエネルギーを注ぐのもうなずけます。
私の知る限り、日本の会社の特に新卒採用の場合は、
たいてい研究者の前での研究成果の発表と、人事の人との面接と、
程度だったと思います
(私が就職活動をしたときはそうだった)。
ポスドクの就職活動は、即戦力を採用するという意味で、どちらかというと
日本で言う中途採用に近いと感じます。
なので、日本の新卒採用とは違うのだと思います。
同僚となる可能性のある人とあって、その人となりをみておくというのはいいと思います。
たとえ短時間であっても、そのときの印象って、結構大事だと思います。
仕事ができるかどうかも大事ですが、 同僚としてアリか、ナシか、も大事だと思います。
というわけで、ポスドク氏たちは、じっくりと長いinterviewを経て、
運が良ければポジションをゲットできるのです。
本業の研究の傍ら、相当のエネルギーを注ぎ込んでポジションをゲット。
ポスドクというのは本当に大変な仕事だと思います。
2010年11月26日金曜日
アメリカの研究室でのポスドクポジションの獲得方法(有機化学系) 補足
説明が少し足りませんでした。
前にもこのブログで紹介しましたが、
ポスドクには2種類の採用形態があって、、
インタビューを経て採用される人と、
インタビューなしで採用される人(書類選考)と
があります。
インタビューがあるのはアメリカ大陸在住の人がほとんどで、
日本からの応募者がわざわざやってきてインタビューを受けるというのは
今のところ聞いていません。
そういったアメリカ外在住の人はおそらく書類選考になるのだと思います。
そして、もちろん優秀な経歴を持っていることも大事ですが、
お金を持ってくるということも大事なのです。
というか、地理的にインタビューが難しいこともあって、
お金を持ってこれるということから、彼はそれなりに優秀でしょうと判断する、
ということではないかと思います。
前にもこのブログで紹介しましたが、
ポスドクには2種類の採用形態があって、、
インタビューを経て採用される人と、
インタビューなしで採用される人(書類選考)と
があります。
インタビューがあるのはアメリカ大陸在住の人がほとんどで、
日本からの応募者がわざわざやってきてインタビューを受けるというのは
今のところ聞いていません。
そういったアメリカ外在住の人はおそらく書類選考になるのだと思います。
そして、もちろん優秀な経歴を持っていることも大事ですが、
お金を持ってくるということも大事なのです。
というか、地理的にインタビューが難しいこともあって、
お金を持ってこれるということから、彼はそれなりに優秀でしょうと判断する、
ということではないかと思います。
2010年11月23日火曜日
アメリカの研究室でのポスドクポジションの獲得方法(有機化学系)
インターネットでいろいろみていると、
アメリカでポスドクポジションを取りたいのだがどうしたらいいのだろうかという方が
いらっしゃるようです。
なので、その方法について私の観察結果を書いてみようと思います。
前にも書きましたが、有名研究室でのポスドクポジション獲得は容易ではありません。
ものすごい倍率です。
基本的にアメリカ大陸在住で応募してくる人は、インタビューを通過しなければなりません。
研究室にもよると思いますが、うちでは研究室のメンバーと教授の前で40分くらいプレゼンをして
質疑応答をします。プレゼンはたいてい午前中で、午後は研究室を見学し、
ひとりひとりと話をしてまわるのが一般的です。
さて、本題。
どうすればポスドクとして採用されるか。
それは、お金を持っていくことです。
日本で財団とかの奨学金とかを確保して、
「給料は奨学金で賄えるので要りません」といって、応募するのがいいと思います。
教授にしてみたら、ドクターを持っている労働力が無償で手に入るわけです。
こんないい話はありません。
試薬とか溶媒とかガラス器具とかは必要ですが、
それでも人件費タダは魅力なのだと思います。
ちなみに、ほかではどうかわかりませんが、MITではポスドクの給与の最低金額が決まっています。
なので、その金額以上であることも大事です。
あとは、タイミングも大事です。
たいていの研究室では1年先まで次のポスドクのやってくる予定がほとんど決まっています。
なので、たとえお金を持ってきても、空きがなければ入れません。
そのあたりは、さすがに運だと思います。
どうしてもこの研究室がいい、というのであれば、
早めに応募してポジションを確保されるのがよいと思います。
補足参照
というのが私の観察の結果です。
ただ、もしかしたら他の研究室では違うのかもしれません。
また、たとえば生物系になるとまた違うのかもしれません。
あくまでも、有機化学系のある研究室ということでご理解ください。
アメリカでポスドクポジションを取りたいのだがどうしたらいいのだろうかという方が
いらっしゃるようです。
なので、その方法について私の観察結果を書いてみようと思います。
前にも書きましたが、有名研究室でのポスドクポジション獲得は容易ではありません。
ものすごい倍率です。
基本的にアメリカ大陸在住で応募してくる人は、インタビューを通過しなければなりません。
研究室にもよると思いますが、うちでは研究室のメンバーと教授の前で40分くらいプレゼンをして
質疑応答をします。プレゼンはたいてい午前中で、午後は研究室を見学し、
ひとりひとりと話をしてまわるのが一般的です。
さて、本題。
どうすればポスドクとして採用されるか。
それは、お金を持っていくことです。
日本で財団とかの奨学金とかを確保して、
「給料は奨学金で賄えるので要りません」といって、応募するのがいいと思います。
教授にしてみたら、ドクターを持っている労働力が無償で手に入るわけです。
こんないい話はありません。
試薬とか溶媒とかガラス器具とかは必要ですが、
それでも人件費タダは魅力なのだと思います。
ちなみに、ほかではどうかわかりませんが、MITではポスドクの給与の最低金額が決まっています。
なので、その金額以上であることも大事です。
あとは、タイミングも大事です。
たいていの研究室では1年先まで次のポスドクのやってくる予定がほとんど決まっています。
なので、たとえお金を持ってきても、空きがなければ入れません。
そのあたりは、さすがに運だと思います。
どうしてもこの研究室がいい、というのであれば、
早めに応募してポジションを確保されるのがよいと思います。
補足参照
というのが私の観察の結果です。
ただ、もしかしたら他の研究室では違うのかもしれません。
また、たとえば生物系になるとまた違うのかもしれません。
あくまでも、有機化学系のある研究室ということでご理解ください。
2010年11月21日日曜日
ポスドクの就職活動3
今週も忙しかった。
ようやく週末なので更新です。
Ph.Dをとったあとの大学院生はどうするのか。
今回はあくまでも化学系(とくに有機化学)の場合です。
というのは、学問が違うと、事情が違っているようなのです。
たとえばバイオ系ではPh.Dをとるのに化学系よりも1-2年多くかかることが多いらしく
(実験の待ち時間が長かったりすることに由来する。らしい。聞いた話)
その場合はポスドクなしで助手になったり、就職したりするそうです。
で、化学系ではPh.Dを取った後、違う大学で2年間のポスドクをしてから就職するのが一般的です。
日本ではポスドクは昔よりは増えているようですが、あまり一般的ではありません。
たいてい博士号を取ったらすぐに就職していきます。
しかも、前に書いたように、ポスドク君は、基本的に居心地が悪いのです。
先の保障もなければ給料は安い。
自分の独立した研究ではないので、基本は教授の方針に従って他人の研究をすることになる。
そこで結果を出さないと肩身の狭い思いをするし、かといって就職活動もしなければいけないし、
できれば面接を受けて奨学金とかをもらったりもしたいわけです。
なのに、みんなポスドクをする。
なので、聞いてみた。
「ポスドクしないで就職したらいいのに」
すると、彼らの言い分は
「ポスドクはrequirementだから仕方ないんだよね」だそうです。
CVにその経験があるかないかで、その先が違うと皆さんは考えておられるようです。
たとえばカナダからきたポスドクがいうには、
「やっぱりMITでポスドクをした」とう経験がある人とない人を(もしくはポスドクをしたけどそれほど有名でないところだったりする)比較した場合、採用される可能性が全然違うそうです。
なので、有名大学の有名教授の先生のところでポスドクをすることが非常に重要なわけです。
そしてあわよくば論文も出しちゃったりできると、なお良し。
あ、それから、大学院の生活はとても忙しく、就職活動をする時間がない、とも言っていました。
うちの研究室から卒業した2人の大学院生。
一人はスタンフォードでポスドク。
もう一人は少し変わっていて、私立高校の先生になるということで就職。でした。
その前の年の大学院生2人は、2人ともポスドクをしていて、アメリカのほかの大学で働いているようです。
ポスドク期間は決まっていません。
その時の契約にもよりますが、1年から3年程度が一般的です。
そして、その間に職を得て、晴れて自由の身?になるのです。
ちなみに、セカンドポスドク、サードポスドクといって、ポスドクを繰り返して
研究室を渡り歩いて行く人もいます。
たいていは助手とかの希望のアカデミックポジションがなかったために、
ひとまず他でポスドクをして、という風になるようです。
でも、一般的に2ヵ所、3か所でポスドクをする人には、たいてい何か問題がある、
と皆さん思われているようです。
もちろん、「もっと勉強したい」と言ってポスドクを続けている人もいるのだとは思いますが、
基本的には「浪人」みたいな思われてる感じです。
ちなみにポスドクポジションは(超有名研究室でないかぎり)比較的簡単に得られるようです。
ただ、有名研究室では話は別です。
うちの研究室の教授のところには年間500通のポスドク申し込みがメールでやってくるそうで、
そのうち面接に来ているのは年間12人とか、それ以下のような気がします。
つまり40倍の倍率。
いいポジションをとるというのは、就職活動くらい大変なのです。
話がそれた。
そういうわけで、ポスドクの間での話題はよく就職活動の話になるのです。
「キミは職があっていいよな」、とみんな言いますが、
まあ、隣の芝生は青く見えるというやつではないかと思います。
立場が違うと、いろいろ違った問題があったりするのだよ。と思いつつ、
そんなことをクドクドといったりすると「何だこのオッサンは」と思われそうなので、
知らん顔をするようにしています。
こないだあるポスドクに試しにクドクドと言ってみた。
すると、こういうことを英語で説明するというのがとても難しいということに
話し始めてから気がついた。
・・・しまった。
ということで
(もちろんみんなではありませんが)
ポスドク君はわが身の不幸を嘆きながら、
日々仕方なく実験をしつつ、就職活動をするのです。
ようやく週末なので更新です。
Ph.Dをとったあとの大学院生はどうするのか。
今回はあくまでも化学系(とくに有機化学)の場合です。
というのは、学問が違うと、事情が違っているようなのです。
たとえばバイオ系ではPh.Dをとるのに化学系よりも1-2年多くかかることが多いらしく
(実験の待ち時間が長かったりすることに由来する。らしい。聞いた話)
その場合はポスドクなしで助手になったり、就職したりするそうです。
で、化学系ではPh.Dを取った後、違う大学で2年間のポスドクをしてから就職するのが一般的です。
日本ではポスドクは昔よりは増えているようですが、あまり一般的ではありません。
たいてい博士号を取ったらすぐに就職していきます。
しかも、前に書いたように、ポスドク君は、基本的に居心地が悪いのです。
先の保障もなければ給料は安い。
自分の独立した研究ではないので、基本は教授の方針に従って他人の研究をすることになる。
そこで結果を出さないと肩身の狭い思いをするし、かといって就職活動もしなければいけないし、
できれば面接を受けて奨学金とかをもらったりもしたいわけです。
なのに、みんなポスドクをする。
なので、聞いてみた。
「ポスドクしないで就職したらいいのに」
すると、彼らの言い分は
「ポスドクはrequirementだから仕方ないんだよね」だそうです。
CVにその経験があるかないかで、その先が違うと皆さんは考えておられるようです。
たとえばカナダからきたポスドクがいうには、
「やっぱりMITでポスドクをした」とう経験がある人とない人を(もしくはポスドクをしたけどそれほど有名でないところだったりする)比較した場合、採用される可能性が全然違うそうです。
なので、有名大学の有名教授の先生のところでポスドクをすることが非常に重要なわけです。
そしてあわよくば論文も出しちゃったりできると、なお良し。
あ、それから、大学院の生活はとても忙しく、就職活動をする時間がない、とも言っていました。
うちの研究室から卒業した2人の大学院生。
一人はスタンフォードでポスドク。
もう一人は少し変わっていて、私立高校の先生になるということで就職。でした。
その前の年の大学院生2人は、2人ともポスドクをしていて、アメリカのほかの大学で働いているようです。
ポスドク期間は決まっていません。
その時の契約にもよりますが、1年から3年程度が一般的です。
そして、その間に職を得て、晴れて自由の身?になるのです。
ちなみに、セカンドポスドク、サードポスドクといって、ポスドクを繰り返して
研究室を渡り歩いて行く人もいます。
たいていは助手とかの希望のアカデミックポジションがなかったために、
ひとまず他でポスドクをして、という風になるようです。
でも、一般的に2ヵ所、3か所でポスドクをする人には、たいてい何か問題がある、
と皆さん思われているようです。
もちろん、「もっと勉強したい」と言ってポスドクを続けている人もいるのだとは思いますが、
基本的には「浪人」みたいな思われてる感じです。
ちなみにポスドクポジションは(超有名研究室でないかぎり)比較的簡単に得られるようです。
ただ、有名研究室では話は別です。
うちの研究室の教授のところには年間500通のポスドク申し込みがメールでやってくるそうで、
そのうち面接に来ているのは年間12人とか、それ以下のような気がします。
つまり40倍の倍率。
いいポジションをとるというのは、就職活動くらい大変なのです。
話がそれた。
そういうわけで、ポスドクの間での話題はよく就職活動の話になるのです。
「キミは職があっていいよな」、とみんな言いますが、
まあ、隣の芝生は青く見えるというやつではないかと思います。
立場が違うと、いろいろ違った問題があったりするのだよ。と思いつつ、
そんなことをクドクドといったりすると「何だこのオッサンは」と思われそうなので、
知らん顔をするようにしています。
こないだあるポスドクに試しにクドクドと言ってみた。
すると、こういうことを英語で説明するというのがとても難しいということに
話し始めてから気がついた。
・・・しまった。
ということで
(もちろんみんなではありませんが)
ポスドク君はわが身の不幸を嘆きながら、
日々仕方なく実験をしつつ、就職活動をするのです。
2010年11月13日土曜日
ポスドクの就職活動2
最近忙しくて更新が滞っていました。
さて、就職活動の続きです。
ポスドクを終えた人がみんなアカデミックに就職するわけではありません。
そもそもアカデミックにはそんなに枠がありません。
どれくらいの比かは正確には分かりませんが、半分くらいは企業に就職するようです。
さすがMITだけあって、皆さん超大手企業を希望されています。
製薬会社ならノバルティス、メルク、ファイザー、アボット。
化学会社ならダウ、BASF、シェブロン、BAYER、などなど。
すごいなー。
もちろん簡単には採用してもらえません。
ある人の父親がノバルティスで働いていて、彼によると、
Chemistは年間10人しかとらないのに、応募は5000人あるそうです。
。。。
これは、相当できる人でもおとされる可能性大です。
もちろん今が不景気だからというのも関係しているとは思いますが、知らなかった。
ちなみに隣の研究室のポスドク氏が最近ボストンのノバルティスに就職しました。
かれ、相当すごいんだなーと今になって思いました。
さて、ポスドク君一般の話です。
彼らは1回のインタビューでオファーを受けることはめったにないようです。
やっぱり何社も受けて、ようやく内定をもらうようです。
なので、アメリカ在住、アメリカ人でアメリカで就職しようとする場合は比較的
自由に多くの会社を受けることができますが、
たとえばヨーロッパからポスドクをしに来ている人なんかは大変です。
アメリカで就職するならグリーンカードを取らなければ難しいし、
ヨーロッパで就職するならインタビューの度に帰らなければいけません。
もちろん、ポスドク君なので、普段実験をして、成果も出さなければ居心地が悪かったりするのです。
そもそもポスドク期間中に有名研究室で論文を出して、
箔をつけようという意図があったのに、就職活動に精を出して
そのために本業がおろそかになっていては本末転倒のような気がします。
それでも、やっぱり大変そうです。
自分が就職したときは就職氷河期(入社は2002年4月、内定をもらったのが確か2001年の4月くらい?)
だったのですが、それでもそこまで大変だったような気はしません。
ちなみに、彼らは「内定をもらった」とは言いません。
「オファーを受けた」と言います。
そして、「オファーを受諾する」みたいに言います。
あくまでも、対等か、むしろこっちが立場が上、みたいな感じに聞こえます。
これも考え方の違いなのでしょうか。
就職活動は、こんな感じですかね。
そういえば大学院生がPh.Dをとった後どうするかについて
書いていないような気がします。
では次回はそれについてかくことにします。
さて、就職活動の続きです。
ポスドクを終えた人がみんなアカデミックに就職するわけではありません。
そもそもアカデミックにはそんなに枠がありません。
どれくらいの比かは正確には分かりませんが、半分くらいは企業に就職するようです。
さすがMITだけあって、皆さん超大手企業を希望されています。
製薬会社ならノバルティス、メルク、ファイザー、アボット。
化学会社ならダウ、BASF、シェブロン、BAYER、などなど。
すごいなー。
もちろん簡単には採用してもらえません。
ある人の父親がノバルティスで働いていて、彼によると、
Chemistは年間10人しかとらないのに、応募は5000人あるそうです。
。。。
これは、相当できる人でもおとされる可能性大です。
もちろん今が不景気だからというのも関係しているとは思いますが、知らなかった。
ちなみに隣の研究室のポスドク氏が最近ボストンのノバルティスに就職しました。
かれ、相当すごいんだなーと今になって思いました。
さて、ポスドク君一般の話です。
彼らは1回のインタビューでオファーを受けることはめったにないようです。
やっぱり何社も受けて、ようやく内定をもらうようです。
なので、アメリカ在住、アメリカ人でアメリカで就職しようとする場合は比較的
自由に多くの会社を受けることができますが、
たとえばヨーロッパからポスドクをしに来ている人なんかは大変です。
アメリカで就職するならグリーンカードを取らなければ難しいし、
ヨーロッパで就職するならインタビューの度に帰らなければいけません。
もちろん、ポスドク君なので、普段実験をして、成果も出さなければ居心地が悪かったりするのです。
そもそもポスドク期間中に有名研究室で論文を出して、
箔をつけようという意図があったのに、就職活動に精を出して
そのために本業がおろそかになっていては本末転倒のような気がします。
それでも、やっぱり大変そうです。
自分が就職したときは就職氷河期(入社は2002年4月、内定をもらったのが確か2001年の4月くらい?)
だったのですが、それでもそこまで大変だったような気はしません。
ちなみに、彼らは「内定をもらった」とは言いません。
「オファーを受けた」と言います。
そして、「オファーを受諾する」みたいに言います。
あくまでも、対等か、むしろこっちが立場が上、みたいな感じに聞こえます。
これも考え方の違いなのでしょうか。
就職活動は、こんな感じですかね。
そういえば大学院生がPh.Dをとった後どうするかについて
書いていないような気がします。
では次回はそれについてかくことにします。
2010年11月7日日曜日
ポスドクの就職活動1
海外で有機化学系の研究をしている人は、大学のドクターコース(4卒の後に5年のプログラムがある。日本で言う修士2年+博士3年みたいな感じ)を終えたあと、普通は2年くらいポスドクとして研究を続け、その傍ら就職活動をして行き先を決めます。
とくにアメリカ以外でドクターを取ったひとで、学校の教授になりたいような人はアメリカでポスドクをして人脈とか、知識とかを身につけてまた母国に帰るわけです。
また、ドクターをとった大学から外に出て研究をするということで、
外の世界を知る、という意味でも他の大学、国でポスドクをするのが理想的のようです。
ポスドクの身分は心地いいものではありません。
給料も安いし(アメリカでも年間40000ドル程度)、先の保障もない。
一刻も就職先を決めて、大手をふって出ていきたいわけです。
ドクターまで行くのならやっぱりアカデミックポジションを狙っているのかというとそうでもありません。
基本は興味があるみたいですが、なかなかいいポジションは簡単には取れないようです。
あるポスドクが言っていましたが、
「有名大学でアカデミックポジションをとるのなら、有名大学でドクターを取っておかないとだめだ」そうです。
たとえば、MITで助手になりたいとおもったら、少なくとも同等以上の大学、たとえばハーバード、スタンフォード、
シカゴ、カリフォルニア工科大学、コロンビア、スクリプス研究所などを出ておかないと、なかなか難しいそうです。
どこまでほんとかは分かりませんが、
たしかに現在の有名大学の教授の経歴を見ていると、
立派な大学でドクターを取られていることが多いようです。
ともあれ、みんなせっせとアカデミックポジションに応募し、
面接のチャンスをもらえれば大学に出向いてプレゼントか面接とかをして
ちなみに、(当然かも知れませんが)このときにproposalといって、
今後ポジションを得ることができたらこんな研究をしてみたいということを
まとめた文書を作って、それを説明するわけです。
この辺りが、会社の就職とはちょっと違います。
今回はひとまずここまで。
次回は会社への就職活動についてです。
とくにアメリカ以外でドクターを取ったひとで、学校の教授になりたいような人はアメリカでポスドクをして人脈とか、知識とかを身につけてまた母国に帰るわけです。
また、ドクターをとった大学から外に出て研究をするということで、
外の世界を知る、という意味でも他の大学、国でポスドクをするのが理想的のようです。
ポスドクの身分は心地いいものではありません。
給料も安いし(アメリカでも年間40000ドル程度)、先の保障もない。
一刻も就職先を決めて、大手をふって出ていきたいわけです。
ドクターまで行くのならやっぱりアカデミックポジションを狙っているのかというとそうでもありません。
基本は興味があるみたいですが、なかなかいいポジションは簡単には取れないようです。
あるポスドクが言っていましたが、
「有名大学でアカデミックポジションをとるのなら、有名大学でドクターを取っておかないとだめだ」そうです。
たとえば、MITで助手になりたいとおもったら、少なくとも同等以上の大学、たとえばハーバード、スタンフォード、
シカゴ、カリフォルニア工科大学、コロンビア、スクリプス研究所などを出ておかないと、なかなか難しいそうです。
どこまでほんとかは分かりませんが、
たしかに現在の有名大学の教授の経歴を見ていると、
立派な大学でドクターを取られていることが多いようです。
ともあれ、みんなせっせとアカデミックポジションに応募し、
面接のチャンスをもらえれば大学に出向いてプレゼントか面接とかをして
ちなみに、(当然かも知れませんが)このときにproposalといって、
今後ポジションを得ることができたらこんな研究をしてみたいということを
まとめた文書を作って、それを説明するわけです。
この辺りが、会社の就職とはちょっと違います。
今回はひとまずここまで。
次回は会社への就職活動についてです。
登録:
投稿 (Atom)
